みなさんは、戦争ができる国に住みたいですか。戦場に行きたいですか。わが子や孫や
家族が、恋人が、友だちが戦場に送られることを許せますか。
いま、日本の平和は、確実にまもられていくかどうかの岐路に立っています。日本は数々の戦争を経験してきました。そして、多くの人々の命を失いました。60年前には広島と長崎
に原子爆弾が投下され、一瞬のうちに何十万人もの人が亡くなり被爆しました。
戦争の目的は、あくなき経済利益の追求、領土の拡大や力の誇示でしかありません。日本は、このおろかな戦争を反省し、恒久平和を謳った前文と第9条を掲げた日本国憲法を制定しました。
いま、私たちが平穏に暮らすことができるのは、武力を放棄し、そして国の交戦権を認めな
い憲法9条があるからなのです。
なぜいま、9条を変えなければいけないのですか。「国際貢献を」と言うならば、自衛隊と切
り離した組織とNGO等による大規模災害への緊急援助、発展途上国への経済建設の協力など、非軍事面での貢献策はたくさんあります。
9条をもつ日本は、こうした国際貢献こそ重視すべきではないでしょうか。
日本は誤った道を歩もうとしています。武力行使は認めてはいけません。力で相手をねじ伏せようとしてはいけません。そこには、憎しみの連鎖しか残りません。
イラク情勢を考えてください。大量破壊兵器など存在しなかったのに武力攻撃を受け、アメリ
カの介入で新政府ができても戦闘状態が続いています。多くのイラクの人々の命が失われ、アメリカ兵も2千人以上の死者が出ています。武力での解決では、あまりにも大きい犠牲が伴う
ばかりでなく本当の解決にはなりません。
私たちは、おろかな戦争で命を失うことはいやです。
家族を失うことはいやです。
罪もない子どもたちが死んでいく姿は、もう、みたくありません。
私たちは、9条の改悪に反対します。そして平和をまもるため、くらしをまもるために、心をひとつにして9条をまもり憲法をいかす運動に参加していきます。
私たちが、思いを同じくする皆さんとともに動けば、9条をまもり憲法をいかすことができます。
私たちはこの思いを広く県民の皆さんに届け、宮崎の地から全国に発信していきます。
2006年3月25日
9条をまもり憲法をいかす宮崎県民の会
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